DIYや園芸、芝生の手入れに欠かせない「山砂(やまずな)」。通常の砂より不純物が少なく、様々な用途に使いやすいのが特徴ですよね。特に芝生の目砂として人気があり、その需要は高まっています。
しかし「山砂ってどこで売ってるの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
実は、山砂を探すのは意外と難しいこともあるんです。今回は、山砂がどこで手に入るのか、主要なホームセンターやオンラインショップでの取り扱い状況を徹底調査しました。

山砂はどこで売ってる?
DIYや園芸用品を探すなら、まずはホームセンターが頼りになりますよね。山砂もホームセンターで取り扱いがあるのでしょうか?主要なホームセンターチェーンでの販売状況を調査してみました。
コーナン
DIY好きな方に馴染み深いコーナンでは、山砂が販売されていることが確認できました。
ただし、商品名に「山砂」と明記されていない場合もあるようです。パッケージには「用途:左官・目地・目砂」などと記載されていることが多いため、使用目的に合った商品を選ぶとよいでしょう。
実際にSNSでは、コーナンで購入した山砂を芝生の目砂として使用したという投稿も見られました。「細かい砂で使いやすかった」との声もあり、芝生のメンテナンスには適しているようです。
価格は18kg入りで400円〜500円程度が相場です。砂の種類や地域によって価格は異なる場合がありますので、事前に確認するとよいでしょう。
また、コーナンには店舗によって品揃えが異なるため、お近くの店舗に在庫があるかどうかは、事前に電話で問い合わせておくのがおすすめです。
カインズホーム
大型ホームセンターチェーンのカインズホームでは、明確に「山砂」と記載された商品の販売は確認できませんでした。しかし、性質が似ている「川砂」は取り扱いがあることがわかりました。
川砂は山砂と性質が似ているため、代用品として使用することも可能です。ただし、山砂と比べると水はけが良く、水持ちや肥料持ちはやや劣る傾向があります。使用目的によっては十分代用できますが、芝生の目砂など特定の用途では山砂の方が適している場合もあるので注意が必要です。
カインズホームのオンラインショップでは現在、山砂の取り扱いはないようですが、一部の店舗では販売されているという情報もあります。在庫状況は店舗によって異なるため、訪問前に電話で確認することをおすすめします。
コメリ
農業資材も豊富に取り揃えるコメリでは、山砂の販売が確認できました。特に「パワーコメリ」と呼ばれる大型店舗では、0.25立米(約400kg)で2,080円という大容量の山砂が販売されており、ローダー積みサービス(重機で車に積み込むサービス)も利用できるようです。
大量の山砂が必要な方、例えば広い芝生の目砂や庭の造成などを予定している方には、このようなサービスが便利です。自分で袋詰めの砂を何十袋も運ぶ手間が省けますし、単価も割安になります。
ただし、このようなサービスは全店舗で提供されているわけではありません。また、大量購入の場合は車の積載量にも注意が必要です。軽自動車では積みきれない場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
他のホームセンター
主要3チェーン以外のホームセンターでも、山砂は取り扱われているのでしょうか?追加で調査した結果をご紹介します。
ナフコ
九州地方を中心に展開するホームセンター「ナフコ」でも、山砂の販売が確認できました。特に大型店舗では、園芸用品コーナーや建材コーナーで取り扱われていることが多いようです。
ナフコの特徴は、土や砂などのガーデニング用品が充実していることです。山砂以外にも、用途に応じた様々な種類の砂や土が販売されているので、DIYや園芸を本格的に楽しみたい方にはおすすめのホームセンターといえるでしょう。
DCMホーマック・DCMカーマ・DCMダイキ
DCMグループのホームセンター(ホーマック、カーマ、ダイキ)でも、山砂の取り扱いがあることが確認できました。特に大型店舗では、バラ売りや袋入りなど、様々な形態で購入することができます。
DCMグループの場合、オンラインショップでの取り扱いは限られていますが、実店舗では比較的入手しやすい傾向にあります。また、一部の店舗では配達サービスも行っているため、大量に必要な場合は利用を検討してみるとよいでしょう。
オンラインショップ
重い砂を店舗まで取りに行くのは大変…という方も多いはず。そこで、オンラインで山砂を購入できる場所も調査してみました。
アマゾン
世界最大のオンラインショップであるアマゾンでも、山砂は販売されています。様々な販売者から購入できるため、価格や品質、容量などを比較検討することができるのが魅力です。
ただし、砂は重量があるため送料がかかることが多いです。特に大量に購入する場合は、送料込みの価格を必ず確認するようにしましょう。場合によっては、近くのホームセンターで直接購入した方が安く済むこともあります。
アマゾンでの山砂の価格は、18kg入りで500円〜1,000円程度が相場ですが、送料を含めると2,000円前後になることも珍しくありません。プライム会員であれば送料無料になる商品もあるので、会員の方はそちらをチェックするとお得かもしれません。
楽天市場
楽天市場でも山砂は多数販売されています。特におすすめなのが、コーナンの楽天公式ショップで販売されている山砂です。送料無料で購入できるため、店舗まで取りに行く手間が省けます。
楽天市場の大きな魅力は、ポイント還元率の高さです。特に以下のようなお得な日を狙って購入すると、さらにお得に山砂を手に入れることができます:
- 毎月1日
- 5と0のつく日
- 楽天イーグルス・ヴィッセル神戸の勝利翌日
- 楽天セール期間
- お買い物マラソン
楽天市場での山砂の価格は、18kg入りで400円〜800円程度が相場ですが、送料込みの価格を必ず確認するようにしましょう。送料無料の商品を選ぶと、結果的にお得になることが多いです。
専門通販サイト
土や砂を専門に取り扱うオンラインショップも存在します。これらのサイトでは、用途に合わせた様々な種類の山砂を取り揃えていることが多く、プロ仕様の高品質な商品を入手することができます。
専門サイトの利点は、商品に関する詳細な情報が得られることです。粒子の大きさや産地、適した用途などが詳しく記載されているため、自分の目的に最適な山砂を選びやすくなります。
また、大量注文の場合は割引が適用されることもあるので、広い面積に使用する予定がある方は問い合わせてみるとよいでしょう。
山砂の種類と選び方
山砂といっても、実は様々な種類があります。用途に合った山砂を選ぶためのポイントをご紹介します。
粒度による違い
山砂は粒子の大きさ(粒度)によって、用途が異なります。
細かい山砂(0.3mm程度):芝生の目砂や左官作業に適しています。均一に広がりやすく、隙間をしっかりと埋めることができます。
中程度の山砂(0.5〜1mm程度):土壌改良や園芸用として適しています。適度な水はけと保水性を持ち、植物の生育に適した環境を作ります。
粗い山砂(1mm以上):排水性を重視する場合や、下地材として使用するのに適しています。水はけが良く、水たまりができやすい場所の改善などに効果的です。
使用目的に合わせて、適切な粒度の山砂を選びましょう。商品のパッケージや説明に粒度の記載がない場合は、店員さんに相談するとよいでしょう。
山砂と川砂の違い
山砂と似た商品として「川砂」があります。名前の通り、山砂は山から、川砂は川から採取された砂です。それぞれに特徴がありますので、用途に合わせて選びましょう。
山砂の特徴:
- 角が立っていて粒子同士が絡みやすい
- 水持ちと肥料持ちが良い
- 粘土質を含むことが多い
- 園芸用や芝生の目砂に適している
川砂の特徴:
- 角が丸く、流水で磨かれている
- 水はけが良い
- 不純物が少ない
- コンクリート工事や左官作業に適している
一般的に、植物を育てる目的なら水持ちの良い山砂が、建築材料としては流動性の高い川砂が選ばれることが多いです。ただし、地域や商品によって品質は異なるため、実際の商品を確認することをおすすめします。
山砂の使い方と注意点
山砂を効果的に使うためのポイントと、使用時の注意点をご紹介します。
芝生の目砂として使う場合
芝生の目砂として山砂を使用する場合は、以下のポイントを押さえましょう:
- 目砂の適切な時期:春(4〜5月)と秋(9〜10月)が最適です。夏の暑い時期や冬の寒い時期は避けましょう。
- 散布量の目安:1平方メートルあたり約1〜2kgが目安です。薄く均一に散布するのがコツです。
- 散布方法:まず芝刈りを行い、その後に目砂を散布します。箒やレーキを使って均一に広げ、最後に水やりを行いましょう。
- 頻度:年に1〜2回程度の施工が理想的です。芝の状態を見て、必要に応じて行いましょう。
芝生に目砂をすることで、地面の凹凸を平らにし、排水性を改善する効果があります。また、芝の根元を保護し、根の成長を促進する効果も期待できます。
土壌改良として使う場合
粘土質の重い土壌を改良するために山砂を使用する場合は、以下のポイントを押さえましょう:
- 適切な配合比:既存の土と山砂を1:1〜3:1程度の割合で混ぜるのが一般的です。土の状態や植物の種類によって調整しましょう。
- 混ぜ方:均一に混ざるよう、スコップなどでしっかりと混ぜ合わせましょう。
- 使用量の目安:地植えの場合、植え穴の約1/3〜1/4程度の山砂を混ぜるのが目安です。
土壌改良として山砂を使用することで、土の通気性や排水性が向上し、根腐れを防ぐ効果があります。特に水はけの悪い粘土質の土壌に効果的です。
使用時の注意点
山砂を使用する際は、以下の点に注意しましょう:
- 粉塵対策:乾いた山砂を扱う際は、細かい粉塵が発生することがあります。マスクや保護メガネの着用をおすすめします。
- 保管方法:使い残した山砂は、湿気の少ない場所で保管しましょう。袋に小さな穴を開けて通気性を確保すると、カビの発生を防ぐことができます。
- 重量への注意:山砂は想像以上に重いものです。一度に大量に運ぼうとせず、少量ずつ運ぶようにしましょう。特に高齢の方は腰を痛める原因にもなるので注意が必要です。
- 土との混合:山砂だけでは養分が少ないため、植物を育てる目的で使用する場合は、培養土や堆肥と混ぜるようにしましょう。
- 山砂と川砂の違いは何ですか?
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山砂と川砂の主な違いは、粒子の形状と含まれる成分です。山砂は山から採取され、角が立った粒子形状が特徴で、粘土質を含むことが多いため水持ちと肥料持ちが良く、園芸用や芝生の目砂に適しています。一方、川砂は川から採取され、水流で角が丸くなっており、不純物が少なく水はけが良いため、コンクリート工事や左官作業に適しています。用途によって使い分けると良いでしょう。
- 山砂はどのくらいの量を購入すればいいですか?
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必要な山砂の量は用途によって異なります。芝生の目砂として使用する場合は、1平方メートルあたり約1〜2kgが目安です。土壌改良として使用する場合は、既存の土と1:1〜3:1の割合で混ぜるのが一般的です。小規模な園芸用途なら18kg入りの袋1袋で十分ですが、広い芝生の目砂や大規模な造園には数袋から数十袋必要になることもあります。不安な場合は、面積から概算で計算するか、販売店に相談するとよいでしょう。
- 山砂はペットの砂浴び用として使えますか?
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山砂はハムスターやデグーなどの小動物の砂浴び用としても使えますが、ペット用として販売されている専用の砂の方が安全です。山砂にはさまざまな不純物が含まれている可能性があり、ペットが誤って摂取したり、細かい粉塵を吸い込んだりする危険性があります。どうしても山砂を使用する場合は、事前によく洗って乾燥させ、できるだけ細かい粒子を取り除くなどの処理をしてから使用しましょう。ただし、専用の砂浴び砂を使用することを強くおすすめします。
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